Sommerliches Doreiek〜ひと夏の恋〜
カンペーは教室の窓から校庭を見る。
「難しい年頃だよな。分かってるんだ……でも……。」
ベランダへと移動したカンペーをクラスの女子が見つけて「カンペー」と手を振った。
カンペーは手を振り返す。
「当事者じゃないヤツに言われたって足しにならないのは分かってる。でも言うよ……みんな頑張れ。」
それから赤い夕陽がおちるまでカンペーは校庭を見つめていた。