Sommerliches Doreiek〜ひと夏の恋〜
「ねぇ、何で優斗がその台詞を知っているの?」
私の質問に優斗は哀しげな顔をして歩きだす。
何も言わず振り向かずただ。
「……あの時の、優斗なの?」
私の言葉が届いて2、3歩ようやく振り向いた優斗はきっと今までで一番哀しげな表情をしていた。
どうしてそんな顔をしているの?
何か言ってくれなきゃ分からないよ……
「あの時もこんな綺麗な星空だったね。」