もう一度名前を呼んでほしい
空白の時
おばあちゃんを置いて、家へ帰った…。

「一緒に帰ろう」と言ったけど、おばあちゃんは「じいさんと過ごしたこの場所を離れたら、じいさんが寂しがるよ」とおじいちゃんの仏壇を見ながら言った。





先生からも砂矢からも逃げ出した。

もう…疲れた。
疲れたから……。


ただ、帰るときに先生宛に手紙を送っておいた……最後の"サヨナラ"のために…私なりのケジメ。
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