恋愛ごっこ
“恋”
 しばらくして・・
 森が来た。
「おはよっ!」
 あたしは勇気を出して言った
「・・・・・・」
 ?どうしたんだろう・・
「おは・・」
 あたしがもう1回言おうとしたら森は逃げるようにどこかに行ってしまった。
「・・・・どうしよう」
「恥ずかしいんだよきっと!」
 麗菜は教室に入ってきた。
「でも・・」
「大丈夫♪心配ならメールで聞いてみたらいいじゃん♪」
「そうだね・・ありがとう!」
 そっか。恥ずかしいのかもしれない。


「今日なんで逃げたの?」
 ・・返事早くぅ
「恥ずかしかった」
 ・・やっぱりね
「今日全然話さなかったから寂しかったよぅ(>_<)」
「そっか・・ごめんな」
「えっいいよ^^;」
「明日は話そう!」
「嫌」
 ・・・え?
 嫌ってどういう事?
「なんで?」
「恥ずかしい」
 ・・そうなんだ?・・本当に?
「本当に?」
「うん」
 
 ・・確か、昌と付き合ってた時も初め、こんな感じだったような気がする。
 ・・気のせいだよね。
 皆の前だから恥ずかしいんだよね・・
 2人で会うのならいいよね・・
「今から会える?」
「ごめん寝るおやすみ」
 えぇえ!!??はやっ!!まだ22時だよ!?あっ・・野球してるんだっけ・・
 だから疲れるのか・・仕方ないよね。
「おやすみ!!」
 おやすみ森・・好きだよ・・

 あたしは本当に森が好きだったんだ。

 やっぱり学校では話してくれなかったけど、
 メールの返事は必ず返してくれて、風邪引いたら
 大丈夫か?って心配してくれて・・
 メール内だけど、本当に喋ってるような気がして、
 すごくすごく嬉しかったんだ。
 
 そしてバレンタイン・・
 森に渡せなかったんだ。すごく寂しかった・・
 作ったんだけどね、クッキー。
 硬くなってまずくなっちゃったんだ。
 森は、また来年でいいよ!って言ってくれた。
 来年も続いてるんだね!あたしたち!って思ったよ。
 
 今度はあたしの誕生日・・
 6/30。 森はあたしの誕生日を知っている。
 前聞いてきたから・・その時、「あともうすぐじゃん!」って言ってくれたよね。
 なのに・・・なのに、、森は忘れていた。
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