恋愛ごっこ

“モヤモヤ”

 次の日・・学校・・
 いつものように母さんが怒鳴りに起こしにくる
 いつものようにあたしは反抗する
 いつものようにあたしは麗菜と学校へ
 いつものように教室に入り・・やる気の無い授業。
 そして総合の時間・・

「では、地図係と時計係は教室に残って席に着いていてくださいね!リーダーは会議室へ。調べ係さんはパソコン室へ!移動開始!」
「じゃ、また後でね」
「茜ぇ~・・」
 茜と辻野は教室からでる
「はぁ~・・」
 あたしはため息をつく・・・・ってアレ?
 地図係はあたし。
 時計係は確か・・・
「うわっ!!」
 あたしは竹田と2人だ
「・・なんだようっせぇな」
 びっくりした・・
「あっ・・ごめん・・」
「・・・・」
 相変わらず無言だ
 なんだこいつ?
 休み時間は人が変わって遊びまくるくせに・・
「なんでそんな無言なの?」 
 ・・何聞いてるんだあたし・・
「面白くないから」
「あっそ」
 そんな会話ばっかり
「てゆうかぁ何すればいいの?あたし達」
「知らねぇよ。俺は寝る」
 そう言って机に顔を置き、目を閉じる竹田

 ・・・
 ・・・ハッ!

 あたしは我に帰る
 あたしは気づくと竹田の寝顔を見ている
 竹田の寝顔は・・可愛い。
 って・・何そんな事思ってるんだあたしは・・!!
 
「何見てんの?見学料もらうよ?」
「あっ・・いや、その・・・」
 あたしは顔が熱くなっていくのが分かった
「変な女」
 そう言い竹田は教室を出て行こうとした
「何処行くの!?」
 あたしはとっさに聞いていた
「あ?トイレ」
「あ・・そう・・」
 
 わかった。“モヤモヤ”の正体
 それは・・こいつのせいだったんだ
 “竹田隆司”
 
 あたしは何回も心の中で呟いた
 
 なに・・この温かい気持ち
 
 ―好き?―
 
 ・・・じゃない。気になってるだけ・・
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