Cスクール~崖っプチの15歳~
「似てるよなオレら」

「うん。だからここにいるのかな?」

ここがどこだか分からなかったが、オレは彼女と向き合えたことが嬉しくて仕方なかった。

「ねぇ学校行こう?」

「えっ……いいよここで」

オレは学校が嫌いだ。学校の高さに目が眩みそうだった。

ちょうどよく学校と学校の間に赤い消防車がある。
オレに冷たい水をかけて頭を冷やさせて欲しいくらいだ。

「行かないと、楽しいか楽しくないかも分からないじゃん。自分で楽しくないって決めつけてたら楽しいことも起こらないよ?」

ここまで言われて動かないわけにいかなかった。

オレは初めて彼女の手に触れた。
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