Cスクール~崖っプチの15歳~
「推薦バカか」

オレは笑って言った。彼女は膨れながら「どうせ推薦バカだよ」と微笑む

学校でできる唯一のこと、それは同じ歳の人と会話をすることなのかもしれない。

チャイムの音を聞き、ホッとした。

「授業全然聞いてなかったね。まいっか。授業より大事なこともあるもんね」

そんな彼女の言葉がなぜかチクッとした。

ルイは友達に呼ばれて、そのままどこかへ行ってしまった。

一人で教室にいるのもつまらないのでオレは席を立った。

この学校は不思議な形をしている。

言うなればCの学校。○になれなかった学校

 マルなんてこの世にはないんだろうな

どんなマルも歪(いびつ)か点の集まりのマル

穴があるのはあたり前なんだ……
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