Cスクール~崖っプチの15歳~
 私は待っていた。こういう彼を……

「うん」

「じゃあ決定」

嬉しくて、嬉しすぎて涙が溢れ出した。

ずっと心の中に刺さって取れなかったトゲが涙でとけていった。

「泣いてんの?」

「アハハ……嬉しくて……ありがとう」

声が震えてしまった。

「泣くならオレの前で泣けよ
 一人で泣くな
 今から行くよ
 窓あけて待ってな? じゃあ」

一方的な彼の言葉に、急いで「待って」と言ったけど
受話器からはツーツーツーという音しか聞えなかった。

 どうしよう!
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