Cスクール~崖っプチの15歳~
「ルイ! あんた反町君にボタン予約してたんでしょ! 彼みんなに断って取っておい
てるよ!」

 まさかそんなこと……あるはずがない

私には彼の第2ボタンをもらう資格がないと思っていた。

だって……第2ボタンはさよならの思い出にもらうモノ……反町君からは高校卒業でもらうことができる。

たくさんの人が彼への思いをボタンに宿し、思い出にする

一番大事な第2ボタンを私はもらえない


私……村上君の第2ボタンをもらおうって決めていたから


反町君の前に行くと彼は約束通り、第2ボタンを外そうとした

「あっごめんなさい。第2ボタンはいいの。あの腕の小さいボタンもらえる?」

「えっ? あっあぁ……はい」

「ありがとう。なんか、ごめんね。第2ボタンみんな欲しがっていたのに……大事な人に渡してね。高校行ってもよろしく」
< 223 / 228 >

この作品をシェア

pagetop