Cスクール~崖っプチの15歳~
 ドキドキおさまれ……

「あの。第2ボタンもらえる?」

「あぁ。いいよ」

彼は取れないと言いながら笑わせてくれた。

 笑顔でさよならだね

「はい」

最後に触れた手と手

彼の第2ボタンを握りしめて私は微笑んだ

「ありがとう。元気でね」

「お前もな」

走って一人、校舎の影で手を開いた。

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