Cスクール~崖っプチの15歳~
「そうね…まぁたまに人間を喰らうけどね」

「あ。そうか。海も怒る時は怒るね。ちょっと熱くなりすぎちゃった」

私は恥ずかしい気持ちを隠すように海に浸かったそれでも海はやっぱり偉大だと心に刻んだ。

学校からは卒業式に毎年歌われる『大地讃唱』が聞こえてきた。

その中に反町君の声も混ざっている気がして、私は歌に合わせてハモった。

「ハモったこの瞬間が大好きだな満足」

ふと気がつくとハマはいなくなっていた。

当たりを見回すが泳いでいる姿はなかった。
< 65 / 228 >

この作品をシェア

pagetop