Cスクール~崖っプチの15歳~
「フラれたよ」

「ダセーなんて?」

「申し訳ないけど名前も顔も知らなくてビックリしてるってさ オレそんなに存在感ないか?マジでショック」

それも無理はない。
5クラスもあったら、興味のない人間は記憶に留めない。

正直なところ、オレもルイの存在をこの前まで意識の内にいれてなかった。

彼女は割と活発なのか、文化祭やら体育祭で目立つ存在ではいたので、名前と顔は知っていたが、話したことはなかった。

オレとは無縁の世界の人間。
そう思っていた。

なのにあんな目で……出会ってしまった。

「じゃあ今度オレ挑戦してみようかな」

オレはふざけて神川に言った。

「おまえもフラれて一緒に笑おうぜ」

「ぜってーフラれない」

オレはあいつの目と行動に自信があった。
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