Cスクール~崖っプチの15歳~
それから数週間が過ぎ、オレの横にはルイではなく、林さんがいた。

少しヤンキーっぽいイカツイ女で、とにかく押しが強かった。

「1週間で良いから付き合って私を知って! 絶対好きになるからガハハ」

顔は綺麗なのに笑い方が汚く、下品だった。

だけど、これは男を上げるチャンスだと思い、オレは林さんの申し出を受けた。

林さんはオレの幼なじみのユミの親友でもあるため「断るなよ!」と言われたのも理由の一つだが……オレは押しに弱いのだ。

「ルイちゃんにコクるって言っておきながら……」

神川は呆れた顔でモテ期に入ったオレをうらやんでいた。
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