天使的に☆悪魔的な

恋人☆青依

『そう言えば、青依ってモテないよね。』




『はい?』




『だって、顔もスタイルもいいし、勉強も出来る。なのにモテない。何でだろうね?』




確かにね?



そんな事、よく言われるけどさ。



『あたし、別にモテなくてもいいもん。』




『はい?あんたバカなんじゃない。この時モテなくてどうすんの!?』




『そんな事、どうでもいいし。』




『はあ……。その美貌、あたしに分けて欲しいわ……。』




『まあせいぜい頑張れ!!!杏。』




放課後―――




いつもは里衣と一緒に部室に行くんだけど、今日は先に行っとけとか言うから教室で杏と喋ってた。




新田 杏(ニッタ アン)




この学校でのあたしの大親友。




6クラスある学年なのに、杏とは一年の頃からクラスがずっと一緒。




かなり運命的な出会いかもとか言ってる。




で、話しを現実に戻す。




『大体、杏だってモテるじゃん。最近、大野とか話しかけてるし。』




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