王子様は外国人
私は
急に
振り向かれ
ビクッとなった。
何だ!やるのかコノヤロー
的に
臨戦態勢をとる
私。


そんな私に
ハワードとやらは
ニコッと笑い
どうか致しましたかと
聞く。


『何でもありません』

あまりにも普通な
彼の態度に
敏感に反応した
私は
恥ずかしくなり
顔を俯いた。



【そうですか】


とハワードは呟いた。

その時の
私は
初対面の人に
バカなところを見られたという
羞恥心のせいで
ハワードの顔を
見ることができなかった。


もし
このとき
彼の顔を
見ていたのなら
私は
無い知能を
フル稼働し
全力を出して
彼から避けただろう。
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