王子様は外国人

第一章

「夕夏〜、早くしなさい!今日から、フランスで転勤でしょ!」


『うにゃ〜、今何時?』


私、龍崎夕夏。
二十歳。
スーパーでパート勤めだったんだけど、十六からずうっと○○スーパーでレジしていたお陰で今回、晴れて○○スーパーが外国に進出するという晴れ舞台に私が働くという大役を承りました。

キャー、めっちゃ嬉しい!!

どれぐらい嬉しいかとゆうと、犬が餌をもらえて嬉しいってぐらい嬉しい。
分かりにくいかな??
アハハ。


……てか、こんなことしてる場合じゃないっしょ!


『なんで、早く起こしてくれなかったの〜。』


私は、
軽く半泣きで素早く用意してる。
すると、お母様は


「昨日、夜遅くまで起きてたのはどこのどなただったかしら?ん?」


お母様は、きれいな顔を思いっきりしかめた。

ヒィー、みんなは美人さんが顔をしかめたときの迫力を知ってますか?


あの時の、怖さといったら震えが!
おお、怖ッ!



ズダダダダダー

ハムッ

『いっふぇきまぁしゅ!』

『こら!夕夏。ちゃんと、座ってパンを食べなさい!』

「じふぁんがにゃいのぅ」

私は、パンを口にくわえ、急いで空港に向かった。


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