3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




午後のテスト開始。



「どうした……鼻抑えて?」


「彼女に消しゴム投げ付けられた、やっぱドSだぜ。名前さえ教えてくれない」



恭介の手にはピンク色の消しゴム。



「帰さなかったのか消しゴム」



「わざとね。テスト終わったら返しに行くついでに、もっかい名前聞きに行く」



「テストで消しゴムいるんじゃねえの?」



・・・・あ!



「やっべ返しに行ってくるっ」



「おい、テスト始まるぞ!ってか普通予備の消しゴムあるだろ……行っちゃった」



単純な性格の恭介、一目散に彼女の教室に消しゴムを返しに走った。



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