3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




「あれ、眠れない美雪ちゃん?」



先に就寝した美雪がテントから出て、ミロク達が座り談笑してるベンチに。



「喉渇いたから、麦茶ありますか?」



「お、ちょっと待って」



ついでに皆の分も出して喉を潤していると、優子が入った後に簡易シャワーから上がった香奈子と美雪が対面。



「……ふーん、そういうこと」



「……何だよジロジロ人を見て」



「別に、お幸せに」



香奈子の姿を見るや否や表情の雲行きが怪しくなり、少々立腹な様子が伺える。


「美雪ちゃん、何処行くの!」



「ちょっと夜風にあたりに」


そう強めに呟いて、美雪は風に吹かれに河沿いを歩いていくがそのまま進む先には……恭介が。



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