3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




日曜日〜恭介の妹、結衣と片思いしてる男の子とデート決行日。



心配性の恭介はミロクと一緒に二人のデートを監視。


「ミロク、大丈夫かな。結衣、朝からヘアメイクと勝負服を入念にチェックしてたからよ」



「カジュアルで可愛いいと思うぜ。相手もドキドキすんじゃねえの?俺達のが怪しいしな」



サングラスにニット帽、マスク……変装三大アイテムは四方八方から見ても怪しい奴らだ。



「バレないようにするには仕方ねえだろ」



「目立つぞ、動物園じゃ余計に」



「お、来た来た。結衣のが早く着いたから遅れてきたのには解せんが……どう展開していくかだな」



「人生初デートだからな、緊張したんだろ。待ち合わせ時間にはきっちり来たから大目にみてやれよ」



「男は待ち合わせ1時間前が基本ですー」



「恭介デートしたことねえだろ」



木陰に隠れて揉める中坊二人組。



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