カレカノ
「朱希は?映画はどうだった?」
玄関を開けたままの手を離し朱希達の方を見る。
「朱希君てば怖すぎて…ね?」
「あはは…ちょっとね」
照れくさそうな朱希とクスクスと笑う愛子。
「そうか…」
「そっち…」
「慶太君!濡れたままじや風邪ひくし中に入ろっ!じゃね!愛子!」
朱希が言いかけた言葉を無視して玄関を閉める。
「……ごめん」
「謝る事じゃないよ?アイツと話してたら長くなるし」
「…入って待っててね…タオル取って来る…階段上って右があたしの部屋だから」
「あぁ、うん」
多分、今のあたしは嫌な顔をしてる。
そんなの見られたくなくて下を向いたまま風呂場に急いだ。