月と太陽の恋愛関係
今日も俺が晩ご飯の支度。

夏休みに入ってからずっと作り続けている。



荷物を置き、キッチンに立つ。


「なぁ、今日外で飯食わねぇ?」

「え?」


手を洗おうと蛇口に手を伸ばしたその時、二宮が言った。


「何?
嫌なの?」

瞬時に不機嫌な顔になる。


「嫌じゃないけど…」

ただ、意外なだけ。


「あそ、んじゃ行くぞ。」

「あ、うん
ちょっと待ってて。」


何か引っ掛かるけど…まぁ、一緒に行ってくれるんだし。



こうして二人は闇に包まれ掛けている空の下、出掛けたのであった。


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