月と太陽の恋愛関係
コイツだって俺を利用する気だろう。

大体の考えは表情から読み取れた。



コイツは、俺と付き合う事で周りの目が変わるのではないだろうか、

もし違ったとしても、きっと考えてるのは同じ様な事。



コイツがその気なら、こっちは徹底的に使って捨てよう。

王子と言っても所詮コイツは女。


対した力も無ければ、

頭だって俺より劣ってる。


そんな奴に勝ち目なんて無い。



俺は、幸せになる為に人を使う。

人はいくら使ったって減らない。


便利な道具。


それが女なら尚更。



程度の低い脳の全てを、俺に向けさせれば後はこっちのモノ。



俺の身代わり、

性欲処理、

金を貢がせる事だって出来る。



女なんてその程度。


俺はそんな奴らを好きにはなれない。


もしかしたらあの時の事がトラウマだからかも知れない。


でも、コイツの心の無い返事を聞いた時、少しだけムカついた自分が居る。


そんな訳無い。


きっと気のせいだ。


俺は笑顔を作り、

「ありがとう」


と、教室に一人、アイツを残し、帰った。




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