魔法使いですが、何か?

こんにちは

……ちょっと待て
何故かわいい女の子の
声が聞こえたんだ

だって、ほら
身投げした女性はきっと
大人の人だろう
(たぶん)

なのになんで女の子の
声が聞こえるんだよ

そして何故上からものを
言うのだ、女の子よ……

判らない事が山程ありすぎて
頭を抱えた

すると女の子の声が
また話掛けてきた

「ねぇ、聞いてるの?
私はここ何処なのか
聞いているのよ!
答えなさいよ」

いや、誰だよお前
よく考えれば
ここで身投げした人が
ここを知らない筈がない

そして、彼女がここの霊的な
何かでない事を証明した台詞


「私は国立エレメント学園
魔法科の
ミシェリーゼ・A・クルーク
なのですよ!!
早く教えなさい!」


頭がちょっと行きすぎた
外国人さんみたいだった

恐怖もすっかり冷め
ミシェリーゼの方を向くと
綺麗なブロンドの髪を
輝かせて、海色の瞳で
僕を睨んでいる

魔法だのなんだの
言っていたのにもかかわらず
魔女っ子コスプレッ
な衣装は着ていなかった

ちょっと残念…
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