魔法使いですが、何か?
実に
もどかしい

他の皆がわかっているのに
自分だけ仲間外れのように
わかっていないのは
なんとも気分が悪いものだ

「なんだよ
言いたい事があるなら
はっきり言えよ」

「察しなさい、バカ」

さ、察しろ……だと…!?

「察しろなんて…
そんな言葉が正しく使える
なんて……お前…
成長したなぁぁぁ!!!」

「なんでそこぉっっっ!?」

すばらしいツッコミありがとう

しかし
教育者の僕としては
少しの…チリ程小さな進歩でも
とてつもなく嬉しいものなのだ

感動に浸ろうかと思ったら
不意に服の裾を
ついついっと軽く引っ張られた

いつの間にか
キャミソールと短パンに
着替えてきた叶羽が
心配そうな顔で
僕の側に立っていた

なんか今日は様子がおかしい

いつもならば
もっと何も考えていないように
ぽわわーんと
お花でも咲かせる勢いの
天然なのに……

いつもならば…

バスタオル一枚だろうが
関係なく僕に抱き着いて
来るはずなのに……!!!

「どうした?叶羽
今日は元気ないな」

「そんな…事ないよ
すー君に会えて、すごく
すっごく嬉しいよ?」

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