恋は甘く、ときにはほろ苦く…(完)




「はぁ?まぁ、俺も先生として好きだぞ」




きっと篠崎が言ってきたのは、冗談だろう。




そう思った。




はっきり言って、篠崎は俺のこと好きとは思えない。




「じゃあ、桜に対する想いと私に対する想いは違いますよね」




「…同じ生徒だ」




由利はため息をはいた。



「頑固なんですね。ねぇ、先生。なぜ桜を社会科の雑用係に?」





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