【完】俺の守護霊





…である事をお願いしちゃったんだよね。




「頼まれていた大学病院で最近亡くなった患者のリスト。美緒って言う名前の患者の死亡は4日前の幼稚園児のみ。お前じゃないな」


机の上の書類を指差しながらいつもの無表情な先生。






『そっかぁ…』




真山先生はね、大学病院に知り合いの先生がいるみたいで、その大学病院はここから近いらしい。







それを聞いてもしかしたらこの病院じゃなくてその病院で死んだんじゃないかなって思って調べてもらった。






…でもやっぱり見つからないらしい。





「そんなに自分の身元が知りたいか?」





書類を見たまま話す先生。






そりゃあ…




『知りたいよ?』




何も覚えてないんだもん。





「身元が分かった所でどうせ家族とは話す事も出来ないし未練となって成仏しにくくなるだけだと思う」





『そんな事無いもん!』





先生はフッって笑って続ける。





「まぁ。今は川島が原因で成仏出来ないと思うけど」





『え?』




「最近俺の周りにずっといるだろ。いいのか?川島放っておいて」


『いいの。ちょっとは嫉妬妬かせないと…』




あたしばっかり嫉妬してるんだもん…











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