【完】俺の守護霊







温かいお湯があたしを包んでくれる。






しばらくシャワーのお湯に当たり続けていると、乾燥機の乾燥できた合図である音が聞こえてあたしはバスルームから出た。








先生から渡されたジャージを着る。







翔のスウェットみたいにブカブカ。







『ごめんね、先生。いきなりびっくりしたでしょ?』







リビングに行くと先生はソファーに座って書類を見ていた。







「ずぶ濡れだったしな。ほら、飲め」








先生はカップをあたしの方に差し出す。







あたしはテーブルの横の床に座るとそれを飲んだ。







味は分かんないけど、
温かい。






ほっとした。







『ねぇ、先生、聞かないの?』







なんであたしがずぶ濡れだったのかって。







ここまで何も聞かずに先生はあたしを連れてきてくれた。





















< 142 / 251 >

この作品をシェア

pagetop