【完】俺の守護霊





「あいつはな、俺の知り合いが大学病院にいると言ったら、あたしの事を調べてくれと言って来た。

理由を聞いて、興味を持った俺は頼んで調べて貰ったがそんな死者もおらず、他の病院も調べ始めた。お前ほど調べてはないがな」







「それはいつの事ですか…?」






「二週間前の事だ」








二週間前、いつも俺の側をうろちょろしついた美緒が、病院へ着くとすぐにどっかに行ってしまっていた時だ。







どうしたのかと聞いても教えてくれなくて…








あれは真山先生の所に行っていたって事か。








「あいつ、ちゃんと自分の身元を探そうとしてたぞ?」








「なら…ならどうしていきなり探すななんて!」






理由が分からない。








真山先生を見ると、真山先生は溜息を吐いて話始めた。








「お前が身元を探すのに一生懸命になって体調を崩しそうになってたからだろうが」







「え?」








「睡眠時間を削って、必死に身元探そうとしていて、お前が体調を崩しそうで見てられなかったから、無理して欲しくなかったからそう言ったんだろう?

…実際俺も夜遅くまで探していて寝不足だったんだ」






真山先生はゆっくりと話す。







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