【完】俺の守護霊








あたしの体に少しずつ起こっている異変。







あたしは気付いていたけど気付かないふりをしていた。







現実を見つめるのが嫌で。






気のせいだって。








いつも一緒にいる翔も何も言わないから。








だけど、真山先生は冷静にあたしを見ていて。








分からないような異変にすぐ気付いてきた。








「なぁ、お前」







病院の外来の診察室でベッドの上でくつろいでいたあたしに呆れた顔をしながら椅子に座ってあたしを見ている真山先生。








『何〜?』







寝転がったまま先生を見る。








「お前、透けてないか?」






『えっ!?』








起き上がって自分の手のひらを見る。







「ほら。向こう側が見えてるだろ」







あたしの隣に座ってあたしの腕を掴むと天井に透かす先生。







あたしは黙ったまま腕を見つめる。







「もしかして…気付いてなかったのか?」




















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