【完】俺の守護霊







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「おはようございます」




「おはよう」


『おはよ、おばさん』







今日もまた病院。





が…最近少し美緒の様子がおかしい。






何も教えてくれくれないまま、もう1週間も経っていた。






『じゃーね!』





しかも、朝病院へ到着するとそう言って俺から離れてどこかへ行こうとする。





「カルテは?」





周りに聞こえないように小さな声で聞く。






『ちょっといいの!』



「待てよ!」






俺は美緒の腕を掴み俺の横に引き寄せそのまま歩きだす。





そのまま階段へと行った。







「お前何だよ、最近一緒に病院来たと思ったらすぐどっか行こうとするし。昼休みも全然俺の所に来ないし。何か隠したまんま教えてくれないし…」







この前までずーっと俺にべったりだったくせによ。






夜、俺が帰る頃に戻ってくるといった感じで全く俺の所に来ない。










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