恋愛両立
どうやらこの3人は同じ会社で。
みんな私と同い年。
独身1人暮らし、同期で仲がいいみたい。
まーちゃんとサトシくんは、毎朝のペットの散歩で仲良くなって付き合うようになって。
それでまーちゃんとみんながこの店で仲良くなったらしい。
それもここ3ヶ月の話し。
猫毛メガネくんは敦くん。
短髪くんはてっちゃん。
話してて楽しい。
二人ともカッコイイし。
大手メーカー勤務だし。
モテて当たり前。
ホントにからかわれてるだけなんだ。
この歳になって、男の人に免疫はある。
仕事で絶対関わるし。
でも、ほんとココ5年は仕事ばっかりで。
こんな風に男の人と関わることなんて無かったなぁ。
「え?じゃ、彼氏いない歴5年??」
敦くんの声が響く。
二人に同時に見つめられる。
「まためずらしい、周りの男は何してんだろうね。」
グラスを磨きながらケンちゃんが言う。
「いや・・・正確に言うと5年半かな?学生の頃以来だから・・・」
なんでこんな寂しいことカミングアウトしてんだろ私。
「それまで口説かれたりとかなかったの?」
ケンちゃんに聞かれて・・
「口説かれりは・・・無いかなぁ・・・、第一そんな場所行かないし、出会いもないし。仕事ばっかりだもん毎日。」
「そっかぁ・・」
敦くんを見ると手をグーにして口に当ててどこか見つめてる。
「なんか寂しいじゃん!私の話しなんて!もう終わり!」
「えー?なんで、いいじゃんっ、んじゃあさ、早紀ちゃんは彼氏ほしい!とか思ってたり?」