あの日忘れて来た宝物
顔をあげると、
思ったよりも近くに田山がいて緊張した。


「ってかもう体育館ついちゃったねぇ☆
じゃあまた明日ね、瀬野さん♪」

『あっ、またね!』

−田山大智とこんな風に話したのは初めてで…
何が起こったのか分からなくて…
その日はそのまま家に帰った。

家に帰ってからもずっとさっきのことが忘れられなくてなんだか変な気持ちだった。

だって田山は他校に彼女がいるって聞いたことがある。
< 8 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop