太陽と花~思い出のひまわり~
すると、定時後、私のもとへ裕一が顔を出した。



「今日仕事早く終わったんだ。一緒に食事でも行こう?」



あぁ、今日に限ってこんなに早く仕事が終わるんだ。



神様って結構意地悪なんだな。



でも、ごめん裕一。



今日は家へ帰ってケーキを作らなきゃ。



とは言えず、



「ごめん、今日はちょっと用事があって。」



「用事?」



と、聞き返される私。



そうだよね、今からの用事って何かと思うわよね。



「えっと、実家から宅急便が来るの。だから早く帰らないと。」



私はちょっと苦しい言い訳をした。



「そっか、それじゃあしょうがないな。」



と、一応裕一は納得してくれたようだった。



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