私の秘密の旦那様
「………で、こんな時間まで一体何を話してたらこんな時間になったんだ?」

買い物だけならこんな暗くなるまで時間だって経たねぇだろうし。

「えっと………………………………恋バナ?」

「“恋バナ”?」

「恋愛話の事」

恋愛かぁ……
まぁ女子高生だしなぁ。

でもなんか…
根拠はねぇけど…
なんか渚の奴、
焦ってる。

「それで………、

お前はなにを
一体焦ってるんだ?」

ドキン…

「あ、焦ってなんか
いないよ………?」

嘘だ……。
絶対に嘘ついてる。

「……渚が俺に
隠し事しようとしても

無・駄。

答えといた方がいいぞ。」

「拒否………したら?」

「拒否………?
なんだそれ?食えるのか?



…拒否権なんか
お前にあるわけがない。」

拒否なんかさせない。
渚の不安は俺が
取り除いてやる…。

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