モテ系女子のススメ
 

さて。


わたしと同様、他の女子戦士たちも十分オイシイ思いをしてきた。


オトコノコの友達も女子戦士仲間もたくさん増えた。


ある日の作戦会議で、わたしはノリコに言った。


「ねえノリコ。ノリコもたまには戦ってみない?」


ノリコならどんなオトコノコも思いのままだろう。


しかし、ノリコは戦いを拒む。


ノリコの話をよく聞いてみると、ノリコは『見られている』自分を望んでいた。


そして、戦わず自分の聖域の中で、誰かが自分をさらいに来てくれることを望んでいたのだ。






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