旦那様は社長
あたしは皆が思ってるようなお姫様なんかじゃない。
女らしくもない。
だけど、そんなあたしを誰も知らない。
……ある1人を除いては。
昔、あたしの全てを知った上であたしを受け入れてくれた人がいた。
もうその人も、あたしの元を去ってしまったけれど……。
あれからあたしは誰にも本当の自分を見せていない。
ううん、見せられないんだ。
物思いに耽っていると、
「光る姫か。良い名前だな」
会長がフッと悲しげに笑った。