旦那様は社長
「会長?」
「申し訳なかったね。突然抱きつかれて驚いただろう?セクハラと勘違いされたかな?」
「……いえ」
ごめんなさい、会長。
思いっきりセクハラだと思っていました。
「君があまりにも美夜子に似ていたものだから驚いてしまってね」
「あの、美夜子さんって一体?」
さっきからずっと気になっていたことを思い切って聞いてみた。
「美夜子は私の孫だ。……ここにいる悠河の妹だよ」
「え!?」
知らなかった事実。
社長に他に兄弟がいるなんて、今までそんな話聞いたこともなかった。
「いつお亡くなりになったのですか?」
「ちょうど1年前になるかな。……運が悪かった、交通事故でね」