旦那様は社長

「先程から私の家柄ばかりを気にしていらっしゃるようですが?社長?」


「……まぁ、そうだな」


「会長は私の人間性を評価し、社長と結婚をと言って下さいましたね?家柄など関係ないと」


「そうだね」


あたしは双方に再確認した上で本題に入った。


「私も恐れ多くて、この結婚を承諾するつもりは甚だありません、と申し上げたはずですが」


いくら顔がよくたって……

いくらお金をたくさん持ってたって……


こんなナルシスト男と結婚なんて、こっちから願い下げ!!


「承諾してくれたんじゃなかったのかね?」


「……ッ!?」


断ったし!!


やっぱり会長は、自分の言ったことは“絶対”なんだ。


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