恋愛辞典
私は文句をいいながら、スウェットから新品の制服に着替えて軽くメイクをした。

私が今日から通う高校は、頭のよさは、まぁまぁいい方の学校で規則は厳しい方だった。
私の家からは徒歩で20分くらい。学校の中では、近い方かな。


私の髪はロングだから、本当は校則では縛らなきゃいけない長さだけど、私だってちょっとはおしゃれしたいもんっ!


「いってきま~す!!」

「いってらっしゃい!!」


私ははりきって家を出た。ちゃんと、友達できるかな。とか勉強についていけるかな。
とか、いろいろ考えていたら、あっという間に着いた。

校庭に咲いている桜は満開でとても綺麗だった。
私の背中を押す風はぴんくの桜のようなにおいがして鼻をくすぐった。


「うわぁ~……。たくさん人いるなぁ~……。」


校舎の前の掲示板にはたくさんの新入生がいて、友達と抱き合って喜んでいる人や
仲の良い友達とクラスがはなれてしまってがっかりしている人もいた。

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