ぬくもり
「……」
「…とりあえず、腕だけでも手当てして、話はそれからだ。」
そう言って、ハジメくんは私の腕の手当てを始めた。
「…私の腕、気持悪くない?こんな色してて。」
自分でも嫌なこと言ってるなぁと思った。
―…でも、
「別に。いつかは治るだろ。」
それ以上に普通は迷うであろう質問に、さらっと応えてしまうハジメくんは本当に不思議だと思った。
上手く声が出なかったから、
「…だと良いなぁ。」
とだけ、返した。