ぬくもり


服を脱ぎ、鏡の前に立てば見えるのは…


通常の肌色…ではなく、


全身に赤黒く広がる…腫れあがった痣や傷の跡。




…その全てが、決して治らない傷と言う訳ではない。


毎晩その暴力が繰り返されるが故に、どんどん積み重なって治ることがないのだ。



「…酷い色。」



自分の身体だと思っても、気持ち悪いと思ってしまう。



これが私が学校に半袖を着ていけない理由。





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