―愛束縛―



新聞配達を終え 家に帰ると春さんが

「鈴さん 太一さんを起こして来て下され」と言うので 太一をkissして起こす


「おはよう鈴」


太一がアタシの左手を取り 薬指に何かを付けた



それはキラキラ光る指輪だった

「遅くなってごめん…」



嬉しかった



嬉しくて嬉しくて涙が溢れる


「ありがとう太一」


アタシは思わず太一に抱きつく



「愛してるよ」



「アタシも愛してる太一」



太一はアタシの身体にkissをする

もう怖くはなかった

震えなかった



「太一…」


「ん?何…鈴」


「抱いて…」


「大丈夫?無理しなくていいんだよ」


「お願い…何もかも太一でいっぱいにして欲しいの…」



太一はアタシを優しく優しく包みこんだ



「太一愛してる」


「愛してる」


「愛してる」



何度も何度も愛してると言った


何度言っても伝わらない




アタシ こんなに太一を愛してる



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