月から堕ちたアリス
『…じゃあ何でラビは知っててやらせたの??』

「村長さんが“もう一度だけ”って言ってたからさぁ。――あと、………嫌がらせ??」



ルビーをちらりと見てからにっこりと笑うラビ。



「っ?!てめっ………俺に無駄な力使わせたのは計算か!!!!」

「さ〜ぁねぇ〜♪」





…この“黒”兎――



鬼かっ…!!!!!!



あたしはひきつった顔で苦笑いしかできなかった。





『…でも、こうなったら仕方無い…。』

「まぁ村長さん達も念願の火を見れて満足そうだし、もう良いんじゃない??俺達がしてあげられるのはここまででしょー。」

「あの火が持ってる今のうちにとっとと行くぞ。」



ラビとルビーは村の入り口の方へ歩き始めた。





























『あたし達が“光宝”を取り戻してこの村を救おうっ!!!!』



あたしは天に向かって拳を突き出して叫んだ。





「「…………何ぃぃい〜〜〜〜〜〜〜〜〜???!!!」」

































【君の思うままに――…】























…だったらあたしは、



――あたしの思うままに行かせてもらいましょうっ!!
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