月から堕ちたアリス
「アリス本気?!」

「お前正気かよっ?!大体“光宝”が消えた原因すらはっきりしてねぇんだぞ?!」

『だってこのまま放ってなんて行けないよ!!光の村が闇の村になるなんて、そんなのみんな嫌に決まってるじゃん!!あたしはこの村を元通りにするまでこの村から動くつもりは無いからね。』



あたしはクルッと2人に背を向けた。



『――それに…あたし思ったんだ。世界を救うなら、色々なところを助ける必要がある。その延長が女王を倒すことなんだ…ってね。だから、これは旅の一環だとあたしは思う。』

「………。」

「………。」





これが“あたしの思うままに旅をする”っていうあたしなりの結論だ。





















「…ったく…お前ってホント変な奴…。とんでもねぇお人好しだな。」

「まぁアリスがそう言うなら仕方無いか…。こいつと2人で旅なんて絶対御免だし、第一アリスがいなきゃ意味無いもん。」

『…!!じゃあ2人とも――』

「まずは原因を調べなきゃねー。」

「さっさと片付けて早く先進むぞ。」

『………うんっ!!!!』

「わっ?!」」

「っ?!」



あたしは笑顔で2人それぞれと腕を組んだ。



ラビ、

ルビー、



…ありがとう。
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