月から堕ちたアリス
注文した料理が机に並ぶ。



『わぁ〜おいしそう!!いただきまーす。』






















「あんたらこの辺じゃ見かけない顔だね。旅人かい??」



お店の人があたし達の食べ終えた食器を下げながら尋ねてきた。



「はい。ラルゴ村を出発してさっきこの街に着いたところです。」

「ラルゴから?!歩きでかい??」

「はい。」

「そりゃ遠かっただろう??ラルゴからならまだモデラートの方が近いからなぁ。」



確かにそんな気がするなぁ。


ここまでかなり歩いたもん。










「おっ!!もうこんな時間か。早く闘技場に行かなきゃ!!」

「本当だ、急ごう!!」



お店の中にいた人達は口々にそう言って足早にどこかへ行ってしまった。



「闘技場だと…??」



ルビーがその単語に敏感に反応する。
< 183 / 246 >

この作品をシェア

pagetop