月から堕ちたアリス
『あのーこれから何かあるんですか??』

「あぁ、そうか。さっきここに来たばかりの君達は知らないのか。もうすぐこの街で武闘大会があるんだ。で、今日はその武闘大会の優勝賞品のお披露目の日なんだよ。」

「「『武闘大会?!』」」

「あぁ。この街を活気づけるために最近始めたばかりの大会でね。まだ1度しか開催されてないが意外に反響が大きくて、闘技場も新しく建ててこれからも定期的に行うことにしたんだ。」

「そんな大会があるなんて知らなかった。」

「まだ始まって間もないからなぁ。でもこれからきっと有名になるさ。」



武闘大会か〜


そんなもの本当にあるんだなぁ。



「折角だし、君達も優勝賞品見に行ってみれば??」

『みんながそれだけ騒いでると気になるかも。』

「確かにね。行ってみようか。」



あたしとラビが席を立った瞬間、



「…ちょっと待った!!」



突然そう言い出すルビー。
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