月から堕ちたアリス
『す…凄い…』

「今までの比じゃないな…。」



確かにこれまでの数も凄いとは思ってたけど…





それ以上に今日の闘技場は人で溢れかえっている。



立ち見の人もたくさんだ。



あたし達はどこか観れる場所がないか手分けして探すことにした。





あたしは辺りをきょろきょろと見渡す。

























「アーリースーちゃんっ♪♪♪」



『っ???!!!』





いきなり後ろから誰かにガバッと抱き着かれたあたし。



何何何っ???!!!



あたしは固まってしまった。



「あれ??フリーズしちゃってんの??かーわいいっ♪」



この声にこの感じ…


まさか………





あたしはゆっくり首だけ後ろに振り返る。



そこにいたのは――…





『やっぱり昨日の変態〜!!!!』



あたしはジタバタともがくが、変態は全くあたしから離れない。



「心外だな〜。変態じゃなくてフラットだ。」



そう言って変態…もとい、フラットはさらにギュッと抱き着いてきた。



『ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー!!!!離れてよー!!!!』



あたしはもはや涙目。


誰か助けて〜…!!
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