月から堕ちたアリス
「そろそろ俺達は先抜けて帰るか。」

『あ、うん。』

「じゃあ俺と優は先帰るわ。みんなごゆっくりー。」

「うわー全くお熱いね〜。」

「また明日ね2人とも!!」

「待て!!今俺の美声で送り出してやるから!!」





























カラオケ屋から出ると、夕焼け空だった。



『あれ…まだこんな時間かぁ。』

「何時だと思ったんだ??」

『えー??深夜1時とか??』

「あははっ!!何の冗談だよお前?!そんな時間までいる訳ねぇじゃん。ってかいたこともないだろ??」

『そーだっけ…??』

「お前マジで大丈夫??どっか一緒に寄ろうかと思ってたけど、今日はもう帰ってゆっくり休んだ方が良さそうだな。家まで送るよ。」

『………うん。』



何かたくさん違和感があるような…



あたし本当にどうかしちゃってんのかな…?!



































「優、着いた。」

『あっ…うん!!ありがとね。』



色々考えてたらいつの間にかあたしの家の前だ。



「いつものことじゃん。」

『そ、そっか…。』

「今日は早く寝ろよ??それと、後でメールする。」

『分かった。じゃあまた明日…』



「――スキありっ。」

『…っ?!』



一瞬、あたしの頬に何かが触れる感覚。



「じゃーなっ!!」



歩は走って去っていった。



『…今………頬に…』



キスされた…??



恥ずかしさと嬉しさが込み上げてくる。



何か色々考えてたハズが全部吹っ飛んじゃったし!!!!
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