君のとなり―昼休みの屋上で―
「ったくもう、こんなとこにいた。美夏ちゃんに聞いたら昼からずっといないって言うし・・・。探したんだからな?」
そう言いながら私の頭を小突く彼、倉田翔(クラタショウ)。
茶色く染めた、思わず触りたくなるような柔らかそうな髪。長身で、なにより素敵なのが、相手を丸ごと包んでしまいそうなその瞳。
成績優秀。サッカー部の部長をやっているようなまさに完璧な人。
私と彼は、中学校からの仲だが、実際付き合い始めたのは高校に入ってからだ。
『翔・・・今日部活は?』
「ん?休み。なんか顧問が、『久々に休みにするかぁ~』って。そんなの急に言われてもって感じだよな。」
そう言いながら翔はふわりと微笑んで、
「帰ろ?」
と、私に問い掛けた。
そう言いながら私の頭を小突く彼、倉田翔(クラタショウ)。
茶色く染めた、思わず触りたくなるような柔らかそうな髪。長身で、なにより素敵なのが、相手を丸ごと包んでしまいそうなその瞳。
成績優秀。サッカー部の部長をやっているようなまさに完璧な人。
私と彼は、中学校からの仲だが、実際付き合い始めたのは高校に入ってからだ。
『翔・・・今日部活は?』
「ん?休み。なんか顧問が、『久々に休みにするかぁ~』って。そんなの急に言われてもって感じだよな。」
そう言いながら翔はふわりと微笑んで、
「帰ろ?」
と、私に問い掛けた。