君のとなり―昼休みの屋上で―
翔に裕とのことは言っていない。



翔はそんなに嫉妬深いわけではないと思う。
だけど、自分の彼女が他の男と昼寝をしていると聞いて、いい気持ちになる男もいないだろう。



私の家の前に着いた。



そして、いつも通り、別れる前にキスをする。



翔が、私の頭を撫でる。


私の一番好きな仕草だ。


「じゃあ、また明日な。」

『うん。』



そう言って、翔は帰っていった。


< 26 / 104 >

この作品をシェア

pagetop